米国ボストン、2025年12月3日 — AI駆動型言語テクノロジーの世界的リーダーであるPhraseは、Phraseエコシステムの拡大と、企業やパートナー企業におけるPhrase Platformの拡張性向上を目的とした、プラットフォーム全体のメジャーアップグレードを発表しました。12月のリリースでは、企業が一貫性のある高品質なグローバルエクスペリエンスを大規模に提供するための新機能が追加されます。これらの機能強化は、エコシステムの柔軟性向上、自動化の加速、多様なコンテンツ形式やチーム間のワークフロー統合に重点を置いており、会社全体のローカリゼーション管理の拡張性の高い環境を提供します。
新しいリリースでは、グローバルコンテンツ運用において企業のスタンダードであるPhraseを強化する4つのイノベーションが導入されています。
「自分のエンジンを使用」によるエコシステムの開放
「自分のエンジンを使用(BYOE)」は、Phraseエコシステムを顧客とパートナー主導のイノベーションに開放する上で、重要な通過点です。BYOEにより、組織は独自のMTエンジンまたはAIエンジンをPhraseワークフローに直接組み込むことができます。これにより、厳格な社内データガバナンスを維持し、既存のAI投資の価値を保護しながら、Phraseの自動化、言語アセット、品質管理を引き続き活用できます。
- 顧客またはパートナー所有のMTエンジンとAIエンジンをPhraseワークフローにスムーズに統合できるため、チームはプラットフォームを切り替えることなく、好みのモデルを使い続けることができます。
- 社内のデータガバナンスとセキュリティ要件を遵守することで、機密情報のコンプライアンスを確保します。
- ドメイントレーニング済みのMT、カスタムLLM、独自エンジンのサポートにより、専門コンテンツでの成果を向上します。
- 顧客のエンジンをPhraseの自動化、翻訳メモリ、用語集、QA、アナリティクスと大規模に組み合わせることで、既存のAI投資を最大限に活用し、将来を見据えた運用を実現します。
刷新されたPhrase Orchestratorは、最大50倍高速な自動化を実現
今回のリリースでは、エンタープライズ規模でも高速に処理できるよう刷新されたワークフローエンジンPhrase Orchestratorに、大幅な機能強化が加わりました。これまで数分から数時間かかっていたタスクが数秒で完了し、複雑で高ボリュームな自動化処理におけるボトルネックを取り除きます。新しいPhrase Orchestratorは以下の機能を提供します。
- 実行速度が最大 50倍向上し、同一時間内に処理できるコンテンツ量が大幅に増加します。
- リアルタイムのトリガーとアクションにより自動化を常時稼働させ、プロダクトやコンテンツのリリースに合わせてプロジェクトを適切に管理できます。
- 複雑な多段階自動化でも、より高い信頼性を実現します。
- 再試行、通知、カスタム統合などの高度なエンタープライズ向け制御機能により、大規模環境でも自動復旧を実現します。
あらゆるコンテンツタイプを網羅する、統合されたワークフロー
最新リリースでは、動画、テキスト、依頼者が提出したコンテンツは、Phrase Platform内のワークフローに統合されます。Phrase StudioとPhrase Portalのユーザーは、Phrase PlatformのTMS機能から直接ジョブを作成できるようになり、あらゆる種類のコンテンツで同じ言語アセット、承認済みベンダー、そして分析機能を活用できるようになります。これは、統合されたPhrase Platformの真価を示すものであり、組織全体で効率性、品質、そして透明性の向上を実現します。
- Phrase StudioとPhrase Portalから直接Phrase TMSジョブを作成し、手動による設定や引き継ぎをなくすことで、ターンアラウンドタイムを短縮します。
- 社内全体のエンドユーザーが、必要な品質、一貫性、そしてコンプライアンスを確保しながら、迅速に成果を上げる環境を提供します。
- 共通の言語資産、信頼できるベンダー、QA基準を再利用することで、あらゆるコンテンツタイプで一貫性と品質を向上します。
- すべてのコンテンツタイプに対してエンドツーエンドの可視性と一貫したガバナンスを実現し、品質管理と監査性を強化します。
複雑なプロダクトに対応する次世代ブランチ機能
Phraseは、Phrase Stringsにおいて、エンタープライズ規模で Gitスタイルなバージョン管理を実現する次世代ブランチ機能を提供開始します。これにより、数百万キーのプロジェクトにおいても、ブランチを作成、マージ、同期をこれまで以上に高速に行うことができ、複数バージョンにまたがるリリースを、重複した作業や手戻りなく、整合することが可能になります。
- ブランチの作成・マージ・同期をこれまで以上に高速化し、開発とローカリゼーションを連携させることができます。
- ブランチのスタックにより、並行する複数のバージョンを調整と手戻り削減で管理します。
- 数百万キー規模でも高速かつ安定した動作を維持し、高負荷環境にも対応します。
PhraseのCEOであるGeorg Ellは述べています。「企業は、分断を招くことなく柔軟性を求めています。今回のリリースにより、Phraseエコシステムがさらに開かれ、お客様とパートナーは自社のAIおよびMT技術をプラットフォームに組み込み、より高速な自動化を実現しながら、あらゆるコンテンツタイプで統一されたワークフローを運用できるようになります。私たちは、お客様とパートナーのイノベーションを支援するとともに、ビジネス全体を支えるインテリジェントなローカリゼーションを実行するための、拡張性と連携性を備えた基盤を提供します」
マルチメディア、マーケティング、Webコンテンツにおける追加機能強化
主要な新機能に加え、今回のリリースでは、主要チャネルにおけるマルチモーダルコンテンツをのスケールを支援するアップグレードが導入されています。Phrase Studioは、発音と感情表現を改善した、より自然なAI吹き替えを提供するほか、新しいStudio APIとネイティブGoogle Drive統合により、マルチメディア向けの自動化ワークフローを実現します。マーケティングチームとWebチームは、Phrase StringsとStoryblokにおけるFigma Buzzとの統合により、ブランドの一貫性と管理性を保ちながら、キャンペーンや Web コンテンツをより迅速にグローバル展開できるようになります。
Phraseについて
Phraseは、AI主導の言語テクノロジー分野における世界的リーダーです。私たちは、企業がより多くの人々にリーチし、言語や文化を越えて深い関係を築き、成長を促進することで、グローバルビジネスの成功をサポートしています。
クラウドベースのPhrase Platformは、AIを活用した機械翻訳、世界トップクラスの翻訳管理をはじめ、ソフトウェアやマルチメディアのローカリゼーション、業界最高水準のワークフロー自動化、品質評価、分析機能まで、企業が多言語コンテンツ戦略を推進するために必要なすべてを備えています。Phrase Platformは、企業全体にわたるあらゆる翻訳タスクを接続し、効率化し、管理するよう設計されています。
こうした理由から、Uber、Shopify、Volkswagen、主要なLSPやグローバルSIパートナーをはじめとする数千の企業が、何百万もの人々とつながりを築き、グローバル市場での成長を加速させるためにPhraseを選択しています。詳細については、phrase.com/ja/をご覧ください。
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