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世界中の数百万人のプレイヤーを魅了し続けるために、37Gamesが必要としたもの

37Gamesが世界中でプレイヤー層を拡大させるにつれ、その裏側にある運営の複雑さも増していきました。プレイヤーは、より迅速なアップデート、一貫した体験、そしてどこでプレイしていても現地の文化に根ざしていると感じられるコンテンツを求めていました。ライブサービス(運営型ゲーム)に求められるスピード感でこれらを提供し続けることは、日に日に困難な課題となっていました。 グローバルコンテンツの管理と配信の仕組みを根本から再構築することで、37Gamesは拡張性と信頼性を兼ね備えた基盤を確立しました。現在…

37 Interactive Entertainmentは、深セン証券取引所に上場している、中国を代表する文化輸出企業です。パブリッシング部門である37Gamesを通じて、『Puzzles & Survival』『Trading Legend』『Soul Land:Showdown』など、世界的に成功を収めているゲームポートフォリオを運営しており、200以上の国と地域のプレイヤーに届けられています。

「世界に届けること」は、物語のほんの一部に過ぎません。37Gamesは、プレイヤーがゲームをどう体験するかを成功の指標としています。どの市場でも一貫した没入感を味わえるよう、現地のナラティブ(物語性)、インターフェース、そしてプレイヤーの期待を反映させてタイトルを最適化しています。

すべてのプレイヤーに「自分のためのゲーム」と感じてもらうための設計

37Gamesが国際展開を広げるにつれ、ライブサービス・ゲームに求められる要求は激化しました。季節イベント、バランス調整、緊急の修正など、非常にタイトなスケジュールの中で、多言語にわたる継続的なコンテンツアップデートが必要でした。

当時は、スプレッドシートや共有ドキュメント、チャットグループを駆使してコンテンツを管理していました。時間が経つにつれ、この手法は限界を迎えました。ファイルバージョンの衝突、翻訳メモリや用語集の断片化が起こり、プロジェクトマネージャーはリアルタイムで状況を把握できなくなっていました。手作業による調整が配信スピードを低下させ、リスクを増大させていたのです。

「当社の多言語コンテンツは市場が求めるスピードに追いつけず、それが成長の足かせになっていました」と、37GamesのローカリゼーションディレクターであるXin Guは振り返ります。

遅延は開発スケジュールに影響を与え、新市場への拡大を遅らせ、プレイヤー間での「情報の時間差(コンテンツラグ)」を生み出しました。これは、37Gamesが大切にしてきたユーザー体験を損なうものでした。

「ゲームにおける世界的な成功とは、同じ製品をどこにでも出すことではありません。すべてのプレイヤーに対し、そのゲームが自分のために、自分の言語、自分の文化、そして自分たちの流儀で作られたのだと感じてもらうことなのです」

Xin Gu, ローカリゼーションディレクター、37Games

ライブサービス・ゲームのための、拡張可能なコンテンツ配信エンジンの構築

急速な世界的成長とライブサービス配信の要求に応えるため、37Gamesは多言語コンテンツの制作と配信の仕組みを再構築しました。目標は、単に「翻訳を速くすること」ではなく、スピード、一貫性、品質に対するプレイヤーの期待を、大規模な運用においても確実に応えられるシステムを作ることでした。Phrase Platformが、この新しい運用モデルの基盤となりました。

ソリューションの主な要素は次のとおりです:

Phrase TMS:ゲームテキスト、UI文字列、運営アップデート(Live Ops)が単一の調整されたワークフローで処理されるようになり、世界同時リリース時の遅延や土壇場での修正が減少しました。

翻訳メモリと用語ベース:言語資産を一元管理することで、キャラクター名、ゲーム用語、物語要素がタイトルやアップデートを越えて統一され、ゲームが進化してもプレイヤーの没入感を維持できます。

標準搭載のバージョン管理:Phraseがコンテンツの変更を自動的に管理し、承認済みの翻訳を再利用することで、アップデートサイクルを短縮し、開発や運営における手戻りを削減しました。

自動化されたワークフロー:定型的なデータの受け渡しやステータス確認を自動化することで、チームは人員を増やすことなく、より多くの案件を管理できるようになりました。

自動QAチェック:用語、書式、プレースホルダーの問題を早期に特定し、リリース後のゲームプレイを妨げるエラーを削減しました。

Phrase Orchestratorプロジェクトの分析と見積もりを自動化。ローカリゼーション作業をより早く開始でき、リリーススケジュールの遵守を助けます。

高度な分析機能進捗、稼働状況、コストをリアルタイムで可視化することで、より正確な計画と予測可能な配信をサポートします。

「Phraseは、私たちの働き方を根本から変えてくれました手作業によるコンテンツ処理の混乱を取り除き、プレイヤー体験をあらゆる活動の中心に据えながら、迅速に規模を拡大する力を与えてくれたのです。」

Xin Gu, ローカリゼーションディレクター、37Games

高速化したコンテンツ配信:アップデートやライブイベントをより早くプレイヤーに届けられるように。

ローカリゼーションコストの削減:自動化と再利用によるコスト削減

対応言語の増加:新しいプレイヤーコミュニティへの扉を開きました。

年間4000万語の処理:追加の人員なしでボリュームを拡大。

「プレイヤーは、自分の言語で要望が即座に対応されると気づきます。そして、Phraseはそれを大規模に実現してくれました。そのレスポンスの速さが信頼を築き、その信頼こそが長期的なロイヤリティを生むのです」

Xin Gu, ローカリゼーションディレクター、37Games

顧客ニーズに寄り添う、拡張性と柔軟性を備えたパートナー

プレイヤーにとって、その効果はすぐに現れました。アップデートは世界同時ローンチのスケジュールに近づき、ライブイベントは地域を越えて足並みが揃い、ゲームが進化してもゲーム内言語の一貫性が保たれています。

こうしたユーザー体験の向上は、明確なビジネス結果に裏打ちされています。:

  • 納期(ターンアラウンドタイム)を30〜50%短縮、特にQA、ジョブの割り当て、コンテンツ同期において顕著です。
  • プロジェクト予算の15%削減、浮いた資金を新しいプレイヤー体験のための投資に回せるようになりました。
  • 社内チームの80%が戦略的な業務に集中できるようになり、計画、品質、実行力が向上しました。

これらの効率化はプレイヤーに直結しています。ゲームのアップデートが速まり、市場間のタイムラグが減少しました。また、エラーが減り一貫性が高まったことで、品質も向上しています。 

高速度なグローバルコンテンツ配信のために設計されたプラットフォーム

Phraseが際立っていたのは、プロジェクトやベンダー管理を含む運営のエコシステム全体をサポートしていたからです。他のツールはリンギストの生産性にのみ焦点を当てがちですが、Phraseは37Gamesのビジネスの規模と複雑さに合致していました。

  • 統合機能の柔軟性 Gridlyなどのツールとの柔軟な連携、および50以上のファイル形式への対応。
  • ワークフロー自動化による、納期の劇的な短縮。
  • 翻訳メモリと用語集を「企業の資産」として守る、一元化されたナレッジハブ
  • ベンダーのパフォーマンスやリソースの使用状況をリアルタイムで把握できる分析・レポート機能
  • 優れたユーザー体験(UX) により、トレーニング時間を短縮し、フリーランスの即戦力化を実現。

「私たちの運営の複雑さに付いてこられるのは、Phraseだけです。より速く動くための自動化、管理を維持するための可視性、そして品質を妥協せずに拡大できる柔軟性を与えてくれます。」

Xin Gu, ローカリゼーションディレクター、37Games

プレイヤーの期待に応え続けるために

37Gamesは、長期的なグローバル成長を支えるインフラへの投資を続けています。優先事項は、新興市場への拡大、運営サイクル(Live-ops)の短縮、そしてコンテンツワークフロー全体でのAI活用です。

同社は、中国語と英語のペアでPhrase Custom AIをテストし、好成績を収めており、対応言語ペアが増えるのに合わせて導入を拡大する予定です。将来的には、用語抽出、翻訳品質の検証、エラー修正にもAIを活用することを計画しています。

長期的な目標は、テストやローンチから継続的なライブ運営に至るまで、ゲームのライフサイクルのあらゆる段階をサポートする、完全にデータ駆動型のコンテンツインフラを構築することです。

37 Gamesは、Phraseを当社の将来的な成長を加速させる起爆剤であると捉えています。革新のスピードは野心的なビジョンと合致しており、世界中のプレイヤーに対し、没入感があり、かつ現地の文化に深く共鳴する体験を一貫して届け続けることを可能にしています。
Photo of Xin Gu

Xin Gu

ローカリゼーションディレクター