キリッカレ大学における翻訳技術の統合

Case study featured image Kirikkale University | Phrase

クルッカレ大学は、トルコの首都アンカラからほど近いクルッカレにあります。約3万人の学生が在籍し、英語翻訳通訳学の学士課程があります。

CanerÇetinerは、翻訳テクノロジーとローカライゼーションを専門とする非常勤講師であり、Phrase TMSを8年間使用しています。彼はクルッカレ大学が2014年に弊社のアカデミックプログラムに参加して以来、授業でPhrase TMSを使用しています。

同大学では、コンピュータ支援翻訳テクノロジー、翻訳テクノロジー、ローカライゼーションの3つのクラスでPhrase TMSアカデミックライセンスを使用しています。英語翻訳通訳学部は、毎年40人前後の卒業生を送り出しています。

翻訳テクノロジーツールを実際に使えることは、翻訳を学ぶ学生にとって非常に重要です。ありがたいことに、コンピュータ支援翻訳(CAT)ツールのPhrase TMSは2012年以来、大学の翻訳学部向けにアカデミック・エディションを無料で提供しています。

Caner Çetiner

翻訳テクノロジーおよびローカライゼーション教授

アカデミック

授業で活躍する翻訳テクノロジー

Caner Çetinerは最近、翻訳を学ぶ学生向けの問題解決型学習に焦点を当てた本の中で、Phrase TMS学生認定プログラムに関する章を執筆しました。

彼は章の冒頭で、学生が在学中に翻訳テクノロジーツールに触れる機会を提供することの意義について考察しています。Çetiner(2021)は、翻訳プロセスの前後および翻訳中に使用されるツールの数と種類に劇的な変化があったことを指摘しています。これは、CATツールや機械翻訳の導入が進んでいることを考えると確かに事実です。

翻訳テクノロジーに関する教育方法や使用すべきツールについては教授の間で意見が異なることを認めつつも、学生が卒業して翻訳業界で働く前に翻訳テクノロジーツールの使い方を教えた方がよいと結論付けています。

学生の体験

Çetiner(2021)は、翻訳者の育成に関するいくつかの異なる歴史的アプローチを検討した後、授業でPhrase TMSを使用し、Phrase TMS学生認定プログラムに参加している学生を対象とした自身の調査について詳しく述べています。この調査には、2019年秋学期から2020年にかけて英語翻訳通訳学部で学位取得に向けて取り組んでいた91人の学生が参加しました。学生は学年レベルで分けられ、匿名で回答を提出しました。

Çetiner(2021)は、Phrase TMSを1学期間学び、他のCATツールにも少し触れてみた学生の考えを探るため、自由回答形式のアンケートを作成しました。学生たちは、授業で翻訳ツールを学ぶことは翻訳教育の重要な要素であるとの意見で一致しているようではあるものの、ツールの数の多さに少し圧倒されており、いくつ学ぶべきかについて決めかねているようであると彼は強調しています。

Phrase TMS学生認定プログラム

次に、Çetiner(2021)はPhrase TMS学生認定テストに焦点を当て、コースを受講してPhrase TMS学生認定テストを受けた学生の人数を紹介しています。調査対象である91人の学生のうち、81人がテストを受け、12人が合格しました。Çetiner(2021)は、認定プログラムの構成に関する印象について学生に尋ねています。この質問に対する回答から、授業で翻訳テクノロジーツールを学ぶ機会を得られることが、翻訳業界に進む上で大きなアドバンテージになることを学生たちが知っていることが明らかになりました。専門知識を証明する証明書を持つことで、さらなる競争優位性を築くことができるかもしれません。

今後の展望

Çetiner(2021)は、翻訳学部の講師の多くが授業で教えるツールの選択と数について迷いを感じていると指摘しています。適切な選択と数は各コースの狙いと長さによって変わると思われますが、テクノロジーを取り入れることはすべての講師が検討すべきことです。Çetiner(2021)は、この問題に関するアドバイスとして、ツールの数を検討する上では必ずしも多い方が良いわけではないと述べています。したがって、これらのツールの基本原則とコアロジックを学ぶことをお勧めします。

直感的なインターフェースを持ち、すぐに習得できるPhrase TMSは、高水準のCATツールのコアロジックと機能を提供すると同時に、学生とプロの両方に適しています。

翻訳テクノロジーに対する学生の意見に焦点を当てたŞahin(2013)の調査では、翻訳テクノロジーツールの価格の高さも、学生によるツールの使用を妨げる主な要因の一つであることが判明しました。しかし、Çetiner(2021)は無料で使えるアカデミック・エディションによってこの問題を解決できると強調しています。

Phrase TMSのアカデミックライセンスは、学生に翻訳テクノロジーツールを学び、翻訳業界の仕事に備える機会を提供します。また、学生認定プログラムはそれらのスキルをテストし、豊富な知識を持ち将来有望であることを示す機会を提供します。