ナンバーフォーはどのようにPhrase TMSで最初のローカリゼーションプロセスを作成したか

Case study featured image NumberFour (enfore POS) | Phrase

enforeは、以前は高価なエンタープライズソリューションでしか得られなかったような効率性を実現する中小企業向けのテクノロジープラットフォームです。enforeビジネスアプリを自社デバイスにインストールすることも、アプリがインストール済みの専用ビジネスデバイスを購入することも可能です。NumberFour AGによってドイツで開発されたenforeは、当初はドイツ語版しかありませんでした。昨年スイスに進出した同社は現在、enforeをより多くの国際市場で提供するために取り組んでいます。

課題

手動ローカライゼーションの課題

2021年1月、NumberFourはRafaella Braconi氏を雇い、まったく新しいローカライゼーションおよび国際化部門の立ち上げと運営を委ねました。NumberFourは、Braconi氏が着任する前からすでに翻訳ベンダーと連携していましたが、実質的なプロセスはありませんでした。開発者はベンダー向けにローカライゼーションパッケージを手動で作成し、ローカライズされたテキストをコードにマージし直していました。ライターは、翻訳対象のドキュメントをMicrosoft Wordファイルに貼り付け、翻訳されたテキストをコンテンツ管理システムに貼り付け直していました。

enforeの作業チームは少人数だったため、Braconi氏は自動化を取り入れた新しいローカライゼーションプロセスにより、手動でのコピー、貼り付け、マージを減らしたいと考えていました。「自動化は効率化を意味し、今日の市場で迅速な対応を実現する上では効率化が鍵となります」と、彼女は説明します。また、翻訳前後の作業の一部を自動化することで、人間が同じ作業を手動で行う時間を節約できます。enforeのコードとドキュメントはそれぞれすでにGitとZendesk上にあったため、Braconi氏はこれらのツールと統合できるソリューションを探していました。

ソリューション

ローカライゼーションワークフローの自動化を実現するソリューション

Braconi氏は、新しいローカライゼーションプロセスの翻訳管理システム(TMS)としてPhrase TMSを選びました。Phrase TMSは、GitとZendeskの両方が初めから統合された状態で提供されるため、簡単にワークフローの自動化を図ることができました。さらに、Braconi氏は、直感的なユーザーインターフェースのおかげで、Phrase TMSはあらゆる経験レベルの翻訳者にとって習得しやすいと感じました。Braconi氏はTMSを選ぶ際、ソフトウェア自体の他にサポート体験も重視していました。Phrase TMSのサポートチームは、あらゆる質問に迅速かつ親切に答えてくれたので、必要なときには頼りにできることを彼女は知っています。

Braconi氏はまず、Phrase TMSの小規模プランを選びました。そうすることで、最初から多額の資金を投資することなく、時間をかけてPhrase TMSがNumberFourに適していることを確認し、優れたTMSが会社にもたらす価値を実証することができました。Phrase TMSがNumberFourにとって正しい選択であることが明らかになると、同社はカスタムエンタープライズプランにアップグレードしました。

自動化は効率化を意味し、今日の市場で迅速な対応を実現する上では効率化が鍵となります。Phrase TMSを使用すれば、多くの作業を自動化できます。

Rafaella Braconi

マネージャユーザードキュメントと国際化

成果

統合と所有のメリット

Braconi氏が構築した新しいローカライゼーションプロセスにより、開発者やドキュメント作成者がこれまで行わなければならなかった手作業のほとんどが不要になりました。たとえば、Phrase TMSとZendeskのシームレスな統合により、ライターはMicrosoft Wordにドキュメントを手動でコピーして貼り付け、翻訳されたテキストをMicrosoft Wordから手動でコピーして貼り付ける手間を省くことができます。これは、翻訳されたドキュメントに書式設定を再び適用する必要がないことも意味します。原文の書式設定は、Zendesk上で保持されます。

Braconi氏は現在、すべてを企業ベンダーに外注するのではなく、自ら選択した外部翻訳者と直接やり取りしていますが、将来的には翻訳者を雇って社内のローカライゼーションチームを編成する予定です。その際には、現在使用している翻訳者にPhrase TMSを導入してもらった経験があるため、トレーニングは容易に行えるでしょう。Braconi氏は現在、翻訳メモリの管理と品質管理を自ら行っており、最近採用した技術翻訳者が必要に応じてプロジェクト管理業務の一部を引き継ぐ予定です。