柔軟で拡張可能なローカリゼーションプロセスの構築

Personioは当初ドイツ語圏の市場向けに開発されましたが、他のヨーロッパ市場に拡大する際にはローカライズプロセスがほとんどありませんでした。そこで、同社は時間のかかる手動のワークフローをPhrase Stringsに置き換えることで、HR管理ソフトウェアをオランダ語、さらに最近ではイタリア語にローカライズすることに成功しました。
結果
- 時間のかかる手動ワークフローの排除
- 翻訳品質の向上
- 拡張性のあるローカリゼーションアプローチ
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課題
ドイツ語圏以外での展開
ドイツのミュンヘンを拠点とするPersonioは、当初ドイツ語でHR管理ソフトウェアを開発し、ドイツ、オーストリア、スイスの顧客に販売していました。そして、他のヨーロッパ市場への拡大をサポートするために、同社は英語を主要言語として採用し、Personioをフランス語、スペイン語、オランダ語、イタリア語にローカライズし始めました。しかし、体系的なローカリゼーションプロセスが確立されていなかったため、翻訳文字列の増加を管理することが課題となりました。 (過去 1 年半で、Personioの翻訳可能な文字列は7,000から11,000 に増え、57% 増加していました。)
さらに事態を複雑にしたのは、Personioのテキストがすべてハードコードされていたため、翻訳テキストの取り込みや抽出が困難だったことです。小さな変更であっても、開発者がコード内のテキストを見つけて手作業で変更しなければならないため、組み込むのに数日かかることもありました。そこで、Personio は、エンジニアの負担を軽減し、ローカリゼーション を加速するためプロセスを自動化したいと考えました。また、同社は複数のベンダーの製品をまとめる必要がない包括的なソリューションを求めました。
解決策
すべてを可能にする柔軟なローカリゼーションプラットフォーム
Personioは、Phrase Stringsに理想的なソリューションを見出しました。Phrase Stringsは、継続的な開発サイクルをサポートするのに必要な柔軟性を提供し、以前のローカリゼーションプロセスの非効率性と時間のかかる課題を排除します。また、自動化に対してよりスケーラブルなアプローチも提供します。「Phrase Stringsと当社の翻訳管理で気づいたのは、他の言語への拡張がいかに簡単に可能になるかということです。」と、PersonioのグループプロダクトマネージャーであるDaniel Touchette氏は話しています。
Personioの20を超える製品チームは現在、プロセス全体を管理する専任のローカリゼーションマネージャーによってサポートされています。各チームが独自の翻訳を管理しつつ、翻訳を必要とするテキストは週2回、翻訳会社に送られます。
Phrase Strings により、Personio は製品をオランダ語とイタリア語にローカライズすることに成功し、ベルギー、オランダ、イタリアへの展開も可能になりました。
メリット
翻訳品質の新たな焦点
Phrase Stringsを使用することで時間と労力が削減されたため、Personioは翻訳の品質により集中できるようになりました。デザインとUXを主に担当していないエンジニアやチームメンバーが、手動でテキストを追加したり更新したりするのに何日も費やす必要がなくなりました。その結果、PersonioのUXライター、ローカリゼーションマネージャー、翻訳者は、ユーザー画面に表示される前に、テキストを洗練させることに注力できるようになりました。HRには複雑で機密性の高い情報が含まれるため、翻訳品質とUXはPersonioにとって特に重要です。同社は、このコンテンツとのやり取りが可能な限り快適に、そして自然であるべきだと考えています。
また、Personioは、翻訳者により良いコンテキスト情報を提供するために、PhraseのFigmaプラグインも活用しています。翻訳者が作業中に自分の翻訳が表示される場所を確認できることで、最も自然で正確な翻訳を提供することが可能になりました。これにより、誤った翻訳が製品に反映され、ユーザーを困惑させたり、間違いを修正するために余分な時間と労力を必要としたりするシナリオを避けることができます。
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